私たちの研究グループによるパーソナライズド・エージェントによる説得に関する研究成果が、国際学術誌 IEEE Access に掲載されました。本研究では、個人がネガティブに捉えている対象物の特徴に応じて仮想エージェントが反論的情報を提示することで、「社会的に受け入れるべき」という思考（ought-to）を高められることが示されました。一方で、経済的価値（monetary value）や「使いたい」という欲求（want-to）には影響を与えないことも明らかとなり、「信念操作による説得」が及ぼす心理的メカニズムの解明に貢献しています。

Terada, K., Noma, Y., & Hattori, M. (2025). Personalized persuasion by shaping beliefs about multidimensional features of objects. IEEE Access, 13, 1–16. https://doi.org/10.1109/ACCESS.2025.3575369